この頃の消費者にとって、クルマはもはや、単なる移動の手段ではなくなっています。最近のドライバーがクルマに強く求めているのはは、もっと多くの安全機能や、多彩なインフォテインメントメニュー、自分好みの運転席周りのカスタマイズなどです。また、コネクティビティの点でも、今のクルマ、中でも電気自動車 (EV) は、航続距離の関係で充電ステーション情報が必須なこともあり、周囲環境との接続の必要性の度合いが高まっています。
ところで、最近まで、車載機能は機能別に制御を担当するエレクトロニック・コントロール・ユニット (ECU) が動かしていました。しかも、最近の車両では、1台あたりのECU搭載数は100~150個にまで増えています。これ以上の数を搭載すれば、サプライチェーンの問題がさらに悪化してしまうと思われます。ECUの数が増えるほど、故障する場所の数が増え、保証コストも加算されることになります。
これら多数のECUにつながっているワイヤハーネスにも問題が伴います。自動車に搭載される機能の数が増えるのに伴って、ワイヤハーネスの配線長、コスト、重量が増していき、車両1台あたりのワイヤハーネスの重量は70kgを超えています。配線の重量がかさむことと、EVの航続距離を確保するために達成しなければならない車体の軽量化とは、相対する要素です。